2009年4月30日木曜日

検疫ミス

NIKKEI NET(日経ネット)の今日(4月30日)の記事「成田など4空港で検疫ミス 1万数千人、質問票書かせず(下記に引用)は、背筋が寒くなるような内容である。

 厚生労働省は30日、成田、羽田、中部、関西の4空港で28―29日にかけ、計135便の乗客約1万数千人について「健康状態質問票」を提出させずに入国させる検疫ミスがあったと発表した。メキシコや米国、カナダからの直行便は含まれていないという。
 28日早朝の新型インフルエンザ発生宣言後、検疫法は質問票の提出を入国者に義務付けている。同省は宣言後に各空港の検疫所に新たな「質問票」を配布したが、印刷が間に合わず、従来のチラシなどによる呼び掛けにとどまったケースが多数発生したという。
 羽田空港では、質問票が「義務」との連絡が不徹底で、29日午前まで提出を求めなかったという。同省は「通常の検疫で健康状態は確認した。発症者が確認されない限り追跡調査などは行わない」と話している。(14:21)

だれにも間違いというものはある。けれども、世の中には許される失敗と絶対に許されない失敗がある。これはもちろん後者である。

検疫ミスがたまたま「
メキシコや米国、カナダからの直行便は含まれていない」からといって、安心できない。インフルエンザのウィルスから日本国民を守る水際作戦が、その場にいてはいけない力量の劣った職員のために失敗した可能性がある。

この問題は、自分自身の勉強を続けていない人間が教育現場で指導をしているという前のエントリーに書いた問題と、根っこのところでつながっている。

教育現場の惨状

結論だけを手短に書く。

小学校から高等学校までの学校でも、学習塾や中小予備校でも、教えている教員や講師自身のなかに、日常的に勉強をつづけていない者が多数いることがなによりも問題だ。受験勉強以外、いままでまともに勉強にとりくんだ経験をもたない人間が、児童・生徒の指導をしている場合も少なくない。教科書や参考書・問題集の編集者にも、これはあてはまる。

そういう不勉強な人間の指導でも、聞きかじりが幸いするなどして、適切な指導や助言がおこなわれることもある。けれども、それはたまたまなのであって、現状では、まちがった指導や助言が教育現場に横行している。

さらに悪いことに、そうした指導や助言がまちがっている、と判断できるのは、自分自身の勉強を続けている者だけである。しかも、そうした判断力をもった者は、大学院生や博士学位をもった院生あがりが掃いて捨てるほどいる大手予備校など一部の現場を除けば、教育現場では圧倒的な少数派だ。

聞きかじりをしゃべるだけならまだしも救いの余地がある。しかし、まともに勉強をしたことのない人間、現在も勉強をしていない人間が、自分自身の考えで、たとえば、「小論文は〈序論-本論-結論〉で書け」だのといった誤った指導をしている状況は、もはや救いようがない(さすがに、「英語は文法じゃなくて会話だ」といった愚にもつかないことを言う人間はいなくなったと思いたいが……やっぱり生息しているらしい)。

この現状に対する解決策や克服策は、いまのところない。こうした現状は、近代の教育が抱えざるを得ない宿痾なのかもしれない。

2009年4月29日水曜日

映画「おっぱいバレー」

「おっぱいバレー」という映画が公開されたそうです。実話を元にした泣ける映画だそうです。羽住英一郎監督作品。

不愉快なドラマ「渡る世間は鬼ばかり」

今日、テレビをつけっぱなしにしていたら、「渡る世間は鬼ばかり」になってしまい、しばらく音声だけが耳に入ってきてしまった。

このドラマほど不愉快なドラマはそうそうあるものではない。脚本を書いている
橋田寿賀子の言動がもともと不愉快なだけではなく、ドラマを成りたたせている人間観や社会観があまりにおぞましいものであるため、不愉快なのだ。

このようなドラマが国民的な人気を得ているのはなぜか、だれかわかりやすく説明してくれないか? 

2009年4月28日火曜日

豚インフルエンザによる死者

豚インフルエンザの感染者が北米を越えて世界の各地に広がりつつある。

ひとつ不思議なのは、メキシコでは100名を越える死者が出ているのに対して、そのほかの地域ではインフルエンザによる死者が出ておらず、感染者も軽症であるらしいことだ。なにが原因でこのような状態なのだろうか? まだ納得のいく説明はなされていないようだ。

ギターがビビる

ギター(去年、イケベ楽器店リボレ秋葉原店で購入したエレガット)の調子がいまひとつである。どうしても低音弦がビビるのである。

ギターは、IbanezAEG10NE(NT)で、中国製である。製品そのものは決して悪いものではなく、この価格(カタログ掲載の本体価格で 42,000円)でこれだけのギターが買えるのか、といったくらいよい楽器である。

ただし、出荷時の調整が十分にされていないように感じられる。昨年秋に購入したときから低音弦がビビっていたので、一度修理に出したのだが、戻ってきて弾いてみても、ビビリは完全に治っていなかった。修理は日本国内の工場でしているはずなのだが。職人の力量が落ちているのか、それとも工房の構造的な問題なのか、調べてみないとわからない。

ところで、私が中学生のころは、Ibanezは「イバニーズ」と読んで、カタログでもそう読んでいた。しかし、大多数のアメリカ人がこの"Ibanez"を「アイバニーズ」と発音しているために("Nikon"を「ニコン」ではなく「ナイコン」と読むのと同じ現象)、会社もそれに迎合して「アイバニーズ」とみずから呼ぶようになった。恥ずかしい限りである。

2009年4月26日日曜日

豚インフルエンザ感染者拡大か?

豚インフルエンザの感染者が、メキシコと米国だけではなく、ニュージーランドにも広がっているとの報道があった(たとえば、『毎日新聞』電子版の記事が伝えている)

あれこれネットで関連記事を読んでみたが、『産経新聞』電子版MSN産経ニュースにあった「宮田編集委員の分析-油断せずに情報共有を」という論説が冷静ななかにも注意を喚起する説得力のある文章だった。

報道記事の詳しさでは、日本語のメディアは英語のメディアに遠く及ばない。舛添要一厚生労働大臣も、官僚が上げてくる情報だけではなく、フランス留学以来の国境を越えた人脈を活かして情報収集をおこない、また、みずからもインターネット等を利用して英語や仏語で情報収集に努めてほしいものである。海外経験豊富で外国語に堪能な社会科学の研究者が厚労省のトップでよかった、と言われるように。

2009年4月25日土曜日

豚インフルエンザ(swine flu)

メキシコと米国西部で人から人へと感染する豚インフルエンザ(swine flu)が確認されたという報道が各種メディアで流れている。メキシコでは学校の無期限休校などかなり深刻な状況になっている模様。

日本政府や各都道府県・市区町村による新型インフルエンザへの対策は十分なのだろうか? こういったときにこそ、公務員の力量が問われる。

2009年4月23日木曜日

BlueBell F200

かつてBlueBellというアコースティックギターのブランドがあった。ギターのほかにも、バンジョーとマンドリンがこのブランド名を冠して販売されていた。カントリーやブルーグラスの雰囲気を醸し出しているブランドだった。マーチンのコピーモデルのほかに、ドク・ワトソンが使っているギャラガーのコピーモデルもカタログには載っていた。そのころ、私にとってドク・ワトソンは、ヒーローの一人だった。

中学校1年生のとき、このブルーベルギターのなかでもっとも安価だった"F200"という品番のフォークギターを買った。国電御茶ノ水駅から歩いてすぐの石橋楽器店Folk Sideで2割引ほどの値段だったはずだ。全体のデザインは、C.F.Martinの000-28に近いものだった。

そのギターは、今も手元にある。けれども、もう弾くことはない。ケースにしまったままになっている。でもいつか、壁に掛けてみたいと考えている。