何も姉の前で……
神奈川県大和市 牛垣恵子 63
姉が乳がんの手術を受けた翌年、再入院した時のことだ。亡くなる前日、若い看護師が「後ほど先生から話がある」と言ってきた。姉が目の前にいるにもかかわらず、同じ事を何回も言うので腹立たしかった。
姉はてっきり自分も交えての話と思いこみ、具体が悪いのにパジャマを着替えて、来るはずのない医師を待った。やがて私が1人で医師の説明を受けたが、胸が張り裂けそうで、すぐに姉の所に戻れなかった。
あれから9年たつが、「先生なかなか来ないね」と不安そうに待ちながら、診てもらえずに亡くなった姉の顔が思い出されて悲しい。
出所=『読売新聞』夕刊(2版)、2009年6月18日、9面。
2009年6月20日土曜日
医療従事者に読んでほしい一文
『読売新聞』の医療欄に「わたしの医見」という読者からの投稿を紹介する場がある。そこに載っていた或る文章が気になったので、下記に全文を引用する。医療従事者にはぜひ読んでもらいたい。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿