今年は、日本とメキシコとの交流が始まってから400年目という節目の年である。さまざまな記念行事が企画されていたとのことだが、新型インフルエンザのために中止に追い込まれているそうで、はなはだ残念なことだ。
1609年9月、フィリピンからメキシコのアカプルコを目指して航海を続けていた帆船サン・フランシスコ号が房総半島沖で嵐に遭遇し、乗組員たちが上総国岩和田(現在の千葉県夷隅郡御宿町)の田尻海岸に漂着したのを地元の漁民らが救助した。この事件を起点として、今年が日墨交流400年目になる。このとき、地元の人びとの尽力で317人もの人命が救われたという。一行は徳川家康から船を与えられ、無事に帰国することができた。
日本は現在、国内のインフルエンザ対策で手一杯の状態だ。しかし、いま、メキシコの人たちのために手をさしのべて何かできることがあるはずだ。こういうときに、スペイン語を勉強する機会があったのにそれを活かさなかった自分自身の怠惰な過去を後悔する。
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